VRChatは私をどう変えたか?振り返った
私にとってのVRChat
使い手次第では化けるゲーム
VRChatは、私にとって「使い手次第の認識拡大ツール」である。
ただのゲームでも、ただのSNSでも、ただの現実逃避でもない。人と出会い、創作し、学び、自分の知らなかった価値観や文化に接続できる場所だ。
一方で、使い方を誤れば、生活リズムを崩し、人間関係に飲まれ、現実から目をそらす場所にもなる。
だからこそ、VRChatは面白い。
危うさごと含めて、かなり強烈な場所だと思っている。
ここでは"私のVRChat"について触れていこう。
(お断り)
サムネとタイトルについて。VRChatは時間を溶かすという意味で恐ろしいと表現しております。
自己紹介
始めまして。Xenoahです。
読み方は「ぜのあ」です。
名前でよく間違われるがわたしゃ日本人だよ。
この名前になる前は「Noah-JP」。しかし
ノアさんがたくさんおり、間違われる為に2025年初頭改名、今に至る。
VRChat歴
それまでのVRゲーム歴
もともと、BeatSaberを遊びたくてQuest2を買った。
それからいくつかVRゲームをやっていた中に
VRChatが居ただけだったのだ。
VRChatとの出会い
当時のVRChatプレイ動画が見つからなかったので省略
VRChat歴だけでいうと、もう5年になる。初回起動は2020年12月(だったと思う)。別にマウント取ろうとしているわけじゃない。
観測した限りSteamリリースした2017年から遊んでいる猛者もいるので古参ではない。とだけ言っておく。
VRChatを始めたきっかけは単純だった。Quest 2を買い、ストアで適当に遊べそうなゲームを探していたら、たまたまVRChatにたどり着いた。
最初から「メタバースで交流したい」とか「アバター文化に触れたい」と思っていたわけではない。VRで何ができるのかを探っていたら、目の前に現れた。それだけだった。
言語が通じないファーストコンタクト
しかし、初めて入ったVRChatの印象はかなり強烈だった。
日本人がいない。
無法地帯。
蚊帳の外。
怖い。
始めて入ったホームワールドは…誰もいねぇ!!!
適当にポチポチ触って入ったのが「The Black Cat」日本人ドコ!?
検索して入った「Japan Shrine」「[JP]Tutorial world」日本人いない!!!
そんな感じだったと思う(はっきり覚えていない)
知らない言語、知らないノリ、知らない人たちの中に放り込まれた感覚があった。自由な場所というより、ルールの分からない異国の路地裏に迷い込んだようだった。
GOOGLE TRANSLATER IS MY WAIFU!
正直、その時点では「これは自分の居場所ではないかもしれない」と思った。
それからもちょくちょく入ってはいたが、しばらくしてVRChatから離れることになった。
再開のきっかけは、YouTubeだった
転機になったのは、2024年1月ぐらいに見たYouTube配信だった。
「ジェネリック紅茶系マルチリンガルYouTuber」と呼びたい配信者が、世界中の人たちと楽しそうに会話していた。
日本人らしき人が、英語圏の人たちと自然に話している。VRChatの中で、国籍も言語も越えて笑っている。
それを見て、思った。
あれ、自分が最初に感じたVRChatは、ほんの一部だったのではないか。
2024/02 VRChat再開、日本人のVRChatter発見
そこで、もう一度入ってみることにした。再開時はQuest単騎。まずは英語圏のワールドに入り、カタコトでも会話を試みた。最初は当然うまくいかない。それでも、少しずつ楽しくなっていった。
そして、Japan Shrineにカタコトで挑んでいたとき、初めて日本人ユーザーと出会った。
そのとき、その人たちに日本人ワールドへ連れて行ってもらった。そこから一気にフレンドが増えた。
出会ったフレンドのフレンドとフレンドになり、野良プレイヤーと乾杯し、さらにフレンドが増えていった。
2024/03 PCVRに移行、終点「ポピー横丁」への招待
私のVRChat生活はここで崩壊の音を鳴らし始めた。
アバターの外見について齟齬があると認識した頃。
実はQuest単体じゃダメって教わり、LinkケーブルでVRChatを遊ぶようになった。
そこに
「PCでつないでるんだね?じゃあここに行こうよ」
夜に差し掛かるころ魔の誘いがあった。
「ポピー横丁」と書いてある。
ポータルに半ば流れで入った。
目の前のアバター数に驚愕した。
アバターローディングが追い付かないのだ。
先ほどのFUJIYAMAと、うって変わってボイスの大きさに圧倒された。
最初に受けたのは、「カオス」という印象。
2024/04 同期会加入
VRChat参加日を誕生日、あるいは入学日と例えられ「同期会」というシステムがある。
VRChatのグループ機能やDiscordでの活動が主で、定期的に集まるのだ。
2024年2月、同じ時期にVRChatを始めた人たちが集まる場があった。
2021年初めにVRChat始めたとは言えまともに活動してないので
私の活動開始を2024年2月とした。
※こちらの設定でほとんどのアバターはフォールバックアバターになってることに留意
最初はみんなバラバラのアバターで、初期アバターの人も少なくとも居た。
当時はYouTubeにも今ほど情報がなく、VRChatはまだ少しマイナーな印象だった。
だからこそ、お互いに情報共有する感じがあった。
月を重ねるうちに、少しずつ変化が見えてくる。ランクが上がる。アバターが変わる。知っているワールドが増える。遊び方が増える。
知らないワールドや遊び方も、同期会でたくさん知った。同じタイミングで始めた人たちが、それぞれ違う方向に成長していくのを見るのは、かなり面白かった。
2024/05 BlenderとUnityで改変に挑戦
VRChatは、人と話す場所であると同時に、自分の手を動かす場所でもある。
VRChatのスローガンをご存じだろうか?
「フレンドを集い、ワールドを散策し、何かを創造しよう。」
そう、このゲームはユーザーにクリエィティブを期待している。
現在、私のアバターは基本的に自作している。
とはいえ最初はハードルが高すぎたので改変から入った。
私のプライドというかなんというか、モットーがある。
できるかぎりModular AvatarやlilToonといった外部ツールに頼りすぎないようにしている。
便利な道具を否定したいわけではない。ただ、自分で構造を理解しながら作りたかった。
ファイルダウンロードについて
そのおかげで、BlenderやUnityの操作を少し深めることができた。アバターを直す。調整する。見た目を詰める。構造を理解する。その過程で、3D制作やUnityの知識が少しずつ身についた。
VRChatは遊び場であると同時に、かなり実践的な制作環境でもあると確信。
(以下今後追加予定)
2024/06 アバターギミックとの出会い
2024/09 VRChat再開
2024/10 アバター「Aona」制作記
2024/10 学術との出会い。コスモリアおよび芳紅堂
2024/11 航空機/宇宙機への興味再燃
2024/12 初めてのリアルイベント
2025/01 ゲームワールドを知る
2025/02 空前のヒット!モナーアバター
2025/03 ドローンとの出会い
2025/04 哲学への興味再燃
2025/05 イベントへ参加してみる
2025/11 CVSを知る
2025/12 ポピ横オフ会
2026/01 物理学をさらに知りたい!
2026/02 推しのVTuberがライブやるって!
2026/03 バイブコーダーになりました
2025/04 アバターをアップデートしたい!
日本人コミュニティと居場所
普通に日本人がいた安心感
日本人コミュニティに入ってまず安心したのは、普通に日本人がいたことだった。
最初の自分は「VRChatに日本人はいない」と思っていた。しかし実際には、JPTやFUJIYAMAのような入口があり、そこから横丁やイベント、コミュニティへとつながっていく流れがあった。
ポピー横丁、ぶいあ~る横丁、哲学カフェ 芳紅堂、ポコ堂。たまにNAGISAやJPTにも行く。
特にポピー横丁、哲学カフェ 芳紅堂、同期会は、自分にとって大きな場所になった。
よく知っている顔がいて、相互フォローの人も多い。行けば誰かがいて、話せるかもしれない。話さなくても、同じ空間にいられる。
それは「いつでも帰ってこられる場所」という安心感だった。
VRChatの居場所は、単なるワールド名ではない。そこにいる人、繰り返し会う顔、積み重なった会話、何度も過ごした時間でできている。
気ががつけばKnown Userになっていた。ランクを上げたくてVRC+にも課金した。それ以来、今までずっとVRC+に入っている。
まんまと沼である。
悔しいが、否定はできない。
地位や年齢ではなく、面白さで出会う場所
VRChatで面白かったのは、現実の地位や年齢にあまり縛られないことだった。
超有名企業に勤める人、珍しい職業の人、変な人、航空宇宙に詳しい人、技術系の人、3D系の人、哲学に詳しい人。現実ではなかなか同じ場所に集まらない人たちと、同じワールドに立っている。
VRChatで惹かれるのは、ただ話しやすい人ではない。
新鮮さがある人。
学術に長けていて話が面白い人。
頭がいい人。
何かしら飛び抜けている人。
技術がある人。
そして、自分自身の軸を持っている人。
VRChatでは、職業や年齢よりも、その人が何に熱を持ち、何を考え、何を作り、どう世界を見ているかが前に出る。
そういう人たちと話すうちに、自分の知識と知見の狭さに窮屈さを感じるようになった。そして同時に、周りの人たちから「勉強は苦痛ではなく、面白いものだ」という情熱を感じた。
放送大学に入る明確な決定打になった一言があるわけではない。けれど、VRChatで出会った人たちの熱量は、間違いなく自分の背中を押した。
パリピ砲、DJ、そして音楽
視界ジャックとパリピ砲
VRChatで変わったのは、学びや制作だけではない。音楽や映像演出への感覚も変わった。
ここは「ポピー横丁」。
先述した通り一時期、視界ジャックやパリピ砲にハマっていた。鑑賞するだけでなく、自分でも作成していた。
ここだけの話、当時はあの過剰な光、音、動きが一気に押し寄せる感覚にかなりやられていた。
荒らしとして使われるものを歓迎すべきではないし、用法は守るべきだ。実際、荒らし行為をしたいわけではない。ただ、あの過剰な演出そのものには、ある種の芸術性すら感じていた。
その影響で、Hard bass、dubstep、hard technoにもハマっていった。
DJの虜
また、VRChatでは野良のDJがプレイしている場面にもよく出会った。
曲と曲のつなぎ。
場の空気を読む選曲。
音で空間を支配する感覚。
それにしびれた。
そこから、ただ音楽を聴くのではなく、音楽で場を作るという視点を知った。
そのころから、毎年行っているFUJI ROCKのDJプレイもより楽しめるようになった。さらに自分の手元にDDJ-FLX4が来たが、触ってみると想像以上に難しかった。
見るのとやるのではまるで違う。DJとは、単に曲を流すことではなく、時間と空気を編集する技術なのだと感じた。
そして、クラブにも行くようになった。ナンパや出会い目的ではない。興味がゼロとは言わないが、主目的はそこではない。純粋に音楽を楽しみに行くようになった。
VRChatで知った音楽空間への興味は、現実のクラブ体験にもつながっていった。
良いところと、危ういところ
良いところ
VRChatの良いところは、出会い、創作、学び、居場所、そして場所を問わないことだ。
現実では出会えない人と出会える。自分のアバターやワールド、イベントを通して創作できる。学術、技術、哲学、3D、音楽、文化など、さまざまな分野の話に触れられる。物理的な距離に関係なく、いつもの場所に帰ってこられる。
危ういところ
一方で、危うさも大きい。
依存。
夜更かし。
飲酒。
人間関係の近すぎる距離。
現実生活への侵食。
現実からの逃避。
視野の局所化で起きるバイアス。
プライバシーの危うさ。
散財。
デジタルタトゥー。
自分自身、ポピー横丁やぶいあ~る横丁でたくさん話すようになり、アルコール摂取量が増え、夜更かしも重ねた。良いことばかりを切り取ると綺麗に見えるが、実際には生活リズムを削りながら得たものでもある。
VRChatは自由な場所だ。だからこそ、自分で線を引く必要がある。
[さいごに]VRChatは人生を変えるゲームとなり得るか?
どこが変わった私の人生
知見が広がり様々な世界に出逢えた
技術面(Blender,Unity)の向上
リアルイベントへの参加回数増
コミュニケーション能力の上昇
声域の拡張→一時期女性の声を出そうと努力した結果カラオケで使えるように
巻き舌の獲得→ロシア語を習得しようとした結果巻き舌ができるように
それでも私は勧めたい
VRChatを誰にでも無条件で勧めるつもりはない。
生活リズムを崩しやすい人、依存しやすい人、人間関係の距離を詰めすぎる人、プライバシー管理が苦手な人には、注意が必要だと思う。
それでも私は、VRChatを勧めたい。
自分の世界を広げたい人。人と話すきっかけが欲しい人。創作したい人。3D、音楽、技術、VRに興味がある人。現実の肩書き抜きで人と出会いたい人。学び直しの刺激が欲しい人。
そういう人にとって、VRChatはかなり強力な場所になる。
私にとってVRChatは、現実から切り離された別世界ではない。現実の認識を広げるための装置だった。
逃避先にもなる。
居場所にもなる。
創作の燃料にもなる。
生活を削る炉にもなる。
結局は使い手次第だ。
ただ、うまく付き合えば、VRChatは現実を狭めるものではなく、現実の見え方を増やしてくれる。
私とVRChatの関係を一言で表すなら、やはりこれだ。
VRChatは、使い手次第の認識拡大ツールである。